ぴ〜教授のショートサスペンス  あなたはこのfinalに耐えられるか!

 
 ■ 女優-1('02/10/26) ■ 女優-7('02/12/15)   ■ 究極玩具-4('03/2/16)

 
■ 女優-2('02/10/30) ■ 女優-8('02/12/16)   ■ 究極玩具-5('03/2/22) 

 
■ 女優-3('02/11/3)  ■ 4人の男('03/1/22)   ■ 究極玩具-6('03/2/28)

 
■ 女優-4('02/11/10) ■ 究極玩具-1('03/1/27)

 
■ 女優-5('02/11/16) ■ 究極玩具-2('03/1/30)

 
■ 女優-6('02/11/26) ■ 究極玩具-3('03/2/1)
   


■ 女優-7

ましらのこざるは夢をみていた。小さい頃、母親にいだかれたあたたかいぬくもりを見ていた。
”イタッィ”目が醒めた。
こざるは、その痛みの源をたたいた。手首にある竜のあざである。
ここにきてからというもの、日に日に痛みが増す。
「おまえの、この竜のあざが痛むとき、それはおまえの生きる証」といわれ育ったことを思い出していた。

ひたすら待っていた。随心院、風露の間で、ありとあらゆる
小町にかかわる物品を、PCに接続し、すべての情報を聞き漏らさない完璧なるシステム
として作り上げていた。
そして、PCのモニターから5人目の男が入り込んでいる
小町のサイトを見ていた。
「和尚ちょっときてくれ。この画面の
卒塔婆小町がぁぁぁ」というが言わぬか、見る見るうちに、
画面の
卒塔婆小町は、彩色豊かな、小町像に変わった。

こざるは、ふと座敷の卒塔婆小町をみた。なんと、木像の卒塔婆小町も彩色ゆたかな木像に
変わっているではないか。
ましらのこざるは、とうとうきたかと思いをめぐらした。
そして完全に昔の美しさを取り戻した時、木像のあたまから、オーロラのような光
が現われ、光の渦で何かを形作ろうとしていた。しかし、それは実体化することなく
光子か電子で型取っているだけである。しかし、それは完全に存在していた。
また、同じに、深草の少将の掛け軸もゆれはじめ、そこにも一人の人間を形作りはじめた。

「おぉぉ!あなたは!
小町殿か、小野小町殿か!」
こざるも和尚も現実に是ほどのことがおこることに、我を疑っていた。
「そうです。私が
小町です。ここが、何百年後の随心院ですか。よくぞ残してくれました。」

少将の掛け軸からは、完全なる男をひとり実体化した。5人目の男、
ぴ〜教授であった。
ぴ〜教授は、ぐったりとその場に倒れこんだ。

「
こざる様、あなたは私を守る竜族の末裔です。」「私が、竜族?」ばかな。こころで呟いた。
「私とあなたが一体となることで、封印を解くことができます。ここにおいでください。」
「こざるどの、竜の証を!」「竜の証??」そうかこのことか、この手首のあざの竜か!
「そうです。その手をここへ」っと言って、そっと乳房に導いた。

粒子状の
小町は、みるみる内にまた霧状に分解し、こざるの体を取巻いていく。
こざるの全身が包まれた時、こざるの手首の竜が赤く燃えた。そして浮き上がるように、動きはじめた
やがておおきく膨張しはじめ、やがてそれは
黄金の小竜となって、こざるの頭上でとぐろを巻いた。

こざるはそこに起きた現実をまのあたりにし、自分に課せられた運命を理解した。おれはこのために
生きてきたのか。これが俺の能力なのかと。

「和尚!和尚!」っと叫んだ。しかし、返事がない。
「和尚か、和尚はもうこの世におらん」声のする方へと目をやった。そこには
和尚を串刺しにし、立っている
マスターがいた。「マスター、どうして和尚を!」

「
こざる、よく黄金の小竜をだしてくれた。これでおまえの、役目は終った。おとなしくしておれ。
おとなしくしておれば、昔のよしみで命まではとらん」

「
こざる!気をつけて!そいつはマスターじゃない。」doolを左肩で支えながら、イザベラがいきも絶え絶えに
現れた。
「生きていたのか、
イザベラ」
「おかげさまで、危ういところだったわ。
doolはちょっと怪我したけどね。命に別状はない」

掛け軸の前で5人目の男が目をさましはじめた。(…つづく)