ぴ〜教授のショートサスペンス  あなたはこのfinalに耐えられるか!

 
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 女優-2('02/10/30)  女優-8('02/12/16)    究極玩具-5('03/2/22) 

 
 女優-3('02/11/3)   4人の男('03/1/22)    究極玩具-6('03/2/28)

 
 女優-4('02/11/10)  究極玩具-1('03/1/27)

 
 女優-5('02/11/16)  究極玩具-2('03/1/30)

 
 女優-6('02/11/26)  究極玩具-3('03/2/1)
   


 女優-7

ましらのこざるは夢をみていた。小さい頃、母親にいだかれたあたたかいぬくもりを見ていた。
”イタッィ”目が醒めた。
こざるは、その痛みの源をたたいた。手首にある竜のあざである。
ここにきてからというもの、日に日に痛みが増す。
「おまえの、この竜のあざが痛むとき、それはおまえの生きる証」といわれ育ったことを思い出していた。

ひたすら待っていた。随心院、風露の間で、ありとあらゆる
小町にかかわる物品を、PCに接続し、すべての情報を聞き漏らさない完璧なるシステム
として作り上げていた。
そして、PCのモニターから5人目の男が入り込んでいる
小町のサイトを見ていた。
「和尚ちょっときてくれ。この画面の
卒塔婆小町がぁぁぁ」というが言わぬか、見る見るうちに、
画面の
卒塔婆小町は、彩色豊かな、小町像に変わった。

こざるは、ふと座敷の卒塔婆小町をみた。なんと、木像の卒塔婆小町も彩色ゆたかな木像に
変わっているではないか。
ましらのこざるは、とうとうきたかと思いをめぐらした。
そして完全に昔の美しさを取り戻した時、木像のあたまから、オーロラのような光
が現われ、光の渦で何かを形作ろうとしていた。しかし、それは実体化することなく
光子か電子で型取っているだけである。しかし、それは完全に存在していた。
また、同じに、深草の少将の掛け軸もゆれはじめ、そこにも一人の人間を形作りはじめた。

「おぉぉ!あなたは!
小町殿か、小野小町殿か!」
こざるも和尚も現実に是ほどのことがおこることに、我を疑っていた。
「そうです。私が
小町です。ここが、何百年後の随心院ですか。よくぞ残してくれました。」

少将の掛け軸からは、完全なる男をひとり実体化した。5人目の男、
ぴ〜教授であった。
ぴ〜教授は、ぐったりとその場に倒れこんだ。

こざる様、あなたは私を守る竜族の末裔です。」「私が、竜族?」ばかな。こころで呟いた。
「私とあなたが一体となることで、封印を解くことができます。ここにおいでください。」
「こざるどの、竜の証を!」「竜の証??」そうかこのことか、この手首のあざの竜か!
「そうです。その手をここへ」っと言って、そっと乳房に導いた。

粒子状の
小町は、みるみる内にまた霧状に分解し、こざるの体を取巻いていく。
こざるの全身が包まれた時、こざるの手首の竜が赤く燃えた。そして浮き上がるように、動きはじめた
やがておおきく膨張しはじめ、やがてそれは
黄金の小竜となって、こざるの頭上でとぐろを巻いた。

こざるはそこに起きた現実をまのあたりにし、自分に課せられた運命を理解した。おれはこのために
生きてきたのか。これが俺の能力なのかと。

「和尚!和尚!」っと叫んだ。しかし、返事がない。
「和尚か、和尚はもうこの世におらん」声のする方へと目をやった。そこには
和尚を串刺しにし、立っている
マスターがいた。「マスター、どうして和尚を!」

こざる、よく黄金の小竜をだしてくれた。これでおまえの、役目は終った。おとなしくしておれ。
おとなしくしておれば、昔のよしみで命まではとらん」

こざる!気をつけて!そいつはマスターじゃない。」doolを左肩で支えながら、イザベラがいきも絶え絶えに
現れた。
「生きていたのか、
イザベラ
「おかげさまで、危ういところだったわ。
doolはちょっと怪我したけどね。命に別状はない」

掛け軸の前で5人目の男が目をさましはじめた。(…つづく)