ぴ〜教授のショートサスペンス  あなたはこのfinalに耐えられるか!

 
  女優-1('02/10/26)  女優-7('02/12/15)    究極玩具-4('03/2/16)

 
 女優-2('02/10/30)  女優-8('02/12/16)    究極玩具-5('03/2/22)

 
 女優-3('02/11/3)   4人の男('03/1/22)    究極玩具-6('03/2/28)

 
 女優-4('02/11/9)   究極玩具-1('03/1/27)

 
 女優-5('02/11/17)  究極玩具-2('03/1/30)

 
 女優-6('02/11/26)  究極玩具-3('03/2/1)
   


 女優-3

「ここにおいででしたか?」「えぇ、ここは静かでいいです。落ちつきます。」
「まだ、現れませぬか?」「まだです。もうそろそろでしょう。」
ましらのこざるはここ随心院の別院に来てから、はや2週間。小野小町の現世霊を待っている。
彼女が今回のキーだ、とにらんでいる。これを聞き出さねば、そのためには亜空間から
サイトリンクを伝って、
小野小町に接触し、彼女をこのゆかりの地、随心院にださねばならない。
それは、何時来るかもしれない。
マスターと仲間次第である。(決して時代劇ではござらぬぞ)

「どうかね?」「もう、大丈夫ですわ。そろそろ覚醒するでしょう」
「しかし、ここはいい空間だ。
ぴ〜教授のこころの純真さだね。」「そうですね。私も落ちつきます。」

男女の会話がかすかに聞こえた。やがて、やさしい光が目に入ってきた。「どうしたんだ。ここはどこなんだ。」
「ぴ〜さんおはよう!お目覚めね。」誰かが話しかけてきた。聞き覚えがある。
イザベラだ。
そうだ、あの時観客席から、カウウンターに動き、そして……。
「おはよう。」男の声がした。
くもの巣マスターだ。

「ここはどこなんですか?そして私はどうなったんですか?」
「動転するのはわかるが、心配しなくていいよ。少なくとも、我々は君の敵ではない。」リーダー格のような
口調で、他を圧倒する説得力がある力強さで
マスターは続けた。

「ここは、君の世界、空間だよ。ぴ〜さんがいちばん安らぎを覚える空間に、今私達はいる。
あたりを、じっくりみてごらん。思い出すはずだここがどこか」
ここは、確かにホテルの一室、窓の外にはおおきな公園が広がる。そして、遠方にタワー…。
どこのタワー??あの形は、確か…ソウルタワーだ。ここはソウルか?ということは公園は南山公園
ホテルはグランドハイアット。どうやって、ここへ。

「ここは、君がもっている空間だよ。仮想亜空間。現世のグリットとこの亜空間のグリッドはどこかで続いている。
そして、我々はそこを通ってここに、来ているんだよ、
イザベラの力で。ここで、話すのがなにかと都合がいいからね」
「もう一人合わせたい仲間がいる。」
マスターは窓の外を指差した。子供たちと遊んでいる一人の
女性が目に入った。顔をあげた、「あっ!
占い師!彼女も仲間なのか!」「そう、名前はdool

「さあ!さっそくだが行こう。ぐずぐずしている時間がない。君にはおいおい話すよ。とりあえず、今は私達を信じて
付いてきてくれないか。」と言うか言わぬか一瞬うちに画面が変わった。
doolのいる公園に3人が現れた。
「こんにちは、大丈夫?」
dool と呼ばれる占い師は、にこやかにぴ〜に語り掛けた。
「えぇ、訳がわからないけど、なんとか生きているようです。」

「さあ、いくぞ!」っと
マスターが言った。次の瞬間4人は、どこかの部屋の一室に移動していた。
「遅かったか!」っと
マスターはつぶやき、イザベラdoolもある一点を見つめていた。
ぴ〜教授も同じように目で追った。
一人の男が、PCの前にうつ伏せに倒れこんでいた。PCのモニターのスクリーンセイバーから
たのしげなミッキーのメッセージが流れてる。Hello everybody!! 
Kill me please! (…つづく)