山遊録8 三峰山(1235m) 03/8/16  曇り 8:00->11:36 10.86Km 

 樹氷で有名な三峰山(みうねやま)を夏に登ってみた。予想通りというか、登山者は私一人である。
ここ2、3日雨が続いており、天候的には非常に不順な状態が続いていたが、今日は曇りという
ことで”いけるかな”という思いで、登ってみた。(なんと今年初めての登山)。久しぶりの登山で足がなかなか
慣れてくれない。7:35分に、御杖村青年旅行村手前の駐車場(無料)に到着。ここは、結構広い駐車スペースが
ある。渓流釣りの人達の車も数台止まっている。

8:00 三峰山・不動滝登山ルートの案内に従い登山道へ入る(まだここはアスファルト)。三峰山には
不動滝コース
登り尾コース新道コースの三ルートがあるが、不動滝コースをとる。30分ほど歩いて(まだアスファルト)、不動滝
登り尾コースの分岐地点に出る。ここまで、舗装道路は渓流沿いを通っている。前日の雨で渓流が水かさを増しており、
豪音を立ててしぶきをあげ、流れている。マイナスイオンを浴びながらの、歩行は気持ちがいい。こんな雰囲気が
ものすごく好きである。雨の翌日は得に気持ちがいい。今日は、日の当たりもきつくなく、良い塩梅である。
この澄み切った川で、渓流釣りの人達は釣りを満喫している(何が釣れるんだろうか?)

右登り尾ルート、直進(森の中)が不動滝コース。
ここで、8:20分(ガイドブック通りの経過時間)
ということは、標準の歩行スピードということか。

直進して、不動滝コースに入る。森は前日の雨で
濡れているが、これがまたたまらなくいい。
森の動的なものが目に入るというか、生きる力を
感じるというか、実に良い。

普段よりもマイナスイオンが倍増しているようにも
思う。この精気をおもいっきり全身に浴びる贅沢
な時間と空間を私は占有しているのだ。

ここで、アスファルト道とも別れ、不動滝コースへ入る。登山道は前日の雨にもかかわらず、ぬかるんではいなかった。
通常前の雨が残っていると、登山道に流れこんでくるのであるが、それもなく。普通に歩行できた。
20分程登っただろうか、轟音が聞こえる。
『え!もう滝かあ!』その通り、不動の滝に到着した。水かさが増した滝は
すごい水量を見せ付け、己の力の全てを絞り出し、圧倒的な迫力で眼前にその姿を現した。マイナスイオンの中に体を
浸す。



不動の滝−すごい流量です。

不動の滝を後にして、いよいよ本格的な登りに入る。杉、桧の森の中を登り続ける。このコースの登りは
かなりきつい。幾度となく、休憩をとりつつも、無心で登り続ける。9:30 登り尾コースとの
合流地点にある避難小屋に到着。
『無心になれた、とにかくここについた。あともう少しだ。』

『しかし、このコースをほんとに中高年のおばちゃん達は登るのかなあ?それも冬に、ちょっとしんどいん
じゃない。
』と思ってしまう。『やはり、高見山の方が、登りやすいよなあ。』

10:00三峰山山頂到着。山頂は雲の中、辺りの眺望はすべて、白一色である。ここからの
眺望は、曽爾高原の山々が望めるのであるが、それは叶わない。そこまで、観せてくれたら、『私は今日はなんて
ついてるんだろか』と歓喜するのであるが、そこまでは無理である。

至福の一時を、ビールと共に過ごし、休憩、そして下山した。
写真には見えてませんが、細かい霧雨が降ってるんです。



山頂三角点 1235m


鳥瞰図−ですが、な〜んも見えません。

頂上より、八丁平の高原へ5分程で行けるが、360度の景色も期待できないので、そこは
パスして、山を下りた(天気の良い日は絶対に良い鳥瞰が観れる)。
下山は、合流小屋からの登り尾コースを取って、降りる。こちらのコースの方がまだ、
不動滝コースよりは登りの場合は、楽であろう。
きっとおばちゃん達はこっちを登るのだろう。それとも新道コースか。

登り尾コースを下りきり、もとのアスファルト道へ着いた。なぜか、最初の分岐道とは違っていた。(さらに下の分岐地点に
出たようだ)。冷たい渓流に入り、顔を浸した、実に爽快、こんな美しい水が流れる地があるんだなあ。

11:36 駐車場到着。今年は、霊もでなかった。(去年とまったく同じ日です)
        
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