エピソード37 きらめく男達1(04/6/12)

<ちゃぶだいをひっくりかえす男>

X社のO主任、子供の時から牛乳が飲めない。小さい頃事件があって、牛乳を飲むと
胃が過敏に反応し、戻してしまうらしい。
だから、牛乳というものに縁がなく、どんな牛乳があるやら、いくらなのか、市場というものを
知らない。結婚して、子供ができた。
あるとき、奥さんに子供のミルクを買ってきてと頼まれた。

ちょっととまどったが、まあ牛乳を買えばいいのだなと思い。スーパーで買ってきた。
それを見て奥さんが、どうも頼んだものと違うかったらしく、なにやら言った。
「あんたは、○○○○なあ!」 この一言に切れました男O主任。
現代のちゃぶ台ホームコタツをひっくりかえした。畳はもう、フードが散乱。

当然です。牛乳に縁のない、臭いを嗅ぐだけで吐く男がミルクを買える筈がないのです。
その夜の状況は察しするにあまりある。

<石に恋する男>

石を集めるのが趣味な男がY社にいる。もう石のためならどこまでも。
そこらへんの石をひらうのではなく、原石をもとめ道なき道を山へはいり、
かなづちで石を堀おこすのである。彼の前に道はない、彼の後に道が
できる。この前も、石炭もとめ宮古島へ。

石に名前をつけて愛しているのかどうかは知らないけれど。

当然と言えば当然だが、30半ばを過ぎた今も独身である。
石に埋もれて暮らすのだろうか?石の好きな女性を求む。

<挑戦する男>

若いときはなんでも果敢に挑戦したいもの。Z社K部長。若かりし頃そうとう
ブイブイ言わしたらしい。このK部長W大学の最高学部SK学部を卒業。
SK学部と言えば、歴代の総理をだしているあの学部である。まあ、それは
おいといて、このK部長こんなことをしたらしい。

ロイヤルホストで何杯コーヒーをおかわりできるか?
 最初は順調であった。ウェイトレスもにこやかに「はいどうぞ」とだしていたらしいが
 5人で5,6杯あたりから、ウェイトレスが引っ込み店長がコーヒーを入れに来たらしい。
 やはりここらが限界か!
まあ、無邪気なかわいいもんである。

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