蝉とり

<あそびかた>

  ・人数:1人〜
  ・
”蝉とり”というのは、やはり森、山のある暮らしをしている地域でのみあるあそびである。
   都会ではお目にかかれない。まあ、公園なんかにいけば、今の都会ではうるさいほどいるかも
   知れないが。公園の蝉は行儀が悪い。よく小便をかける。
  ・今時の子供はやはり、網ですくって蝉を取るのであろう。
 我々こうやって取った。

<取り方>

  ・竹竿を用意する。昔は竹竿も安かった。なければ、そこらへんの竹やぶにはいって、手ごろな
   細い竹を取ってくる。
鳥もちを買う(蝿取り紙でもいい)、しかし、この鳥もち今ではめったにお目に
   かからない。もう売ってないかも。
  ・この鳥もちの粘着糊を竿の先につける。鳥もちは二枚の紙の間に、粘着糊をはさんだ形で作られて
   おり、これを少しはがしその間に竿の先を入れて、紙ではさんで粘着糊をつける。
  ・この糊のついた竿の先で蝉をひっつけて取るのである。これ、かなり強力で竿のとどく限り、木の高い
   所にいる蝉まで取ることができる。
しかしである、
  ・蝉の羽にはビッタリと糊がついており、これをまた口でなめてとるのである。これがまた、にがい糊である。
   今はこんなこと非衛生で許されないであろう。

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