ドイツ見聞録5

  ベルリンの町は寒い。まあ地理的に言えば、樺太の北部と同じ位の位置である。と
いっても、吹雪き舞う積雪何メートルという世界ではなく、雪はほとんどこの時期降っていない。
やはり、西岸海洋性の気候が影響しているのであろう。風がない寒さ、それは冷蔵庫の
中にいる寒さであり、フリージングなのである。足の先からじんわりと寒さが体につたわる。
日本の観光客はこの時期ほとんどいない。

戦争でベルリンの町は壊滅状態になったが、それでもヒトラーの力を思い起こされる重厚壮大
なビル群がいまでものこっており、新首都の政府機関として利用されている。ここ5年にして
首都ベルリン(旧東ベルリン)は目にものみはる変貌をとげた。
今も建設ラッシュであり、各国のエンバシーがところせましと建てられている。
ブルンデンブルグ門の修復もやっていた。本年度中の旅行ではブルンデンブルグ門の修復
された姿は見られない(要注意)

旧東ベルリンと西ベルリンの唯一の往来ができるチャーリーチェックポイントにいってきた。いまは
検問所は取り除かれ、近くのビルに記念博物館としてその当時の記録写真などが展示されていた。
西ベルリンから東ベルリンへは許可(パスポート)された人だけが行くことができ、東から西へは
行くことができなかった。西から東へ行った人が、東にいる身内をなんとか西につれて
帰ろうと悲惨と思えるまでの努力と、リスクをおった歴史が目の前に展開される。
車のボンネット、座席のした、サーフボードを二枚組み合わせて人をいれる、皮のハードケース
を2箱つけて中をつなぐ等みんなこの中に大人がはいって、亡命したのである。
もちろん、空の亡命もある、山越えもある。こんな戦後の歴史を日本では教えない。
ベルリンはある意味で必見の町であると思う。

ベルリンの壁を5mmぐらいのかけらから、1Mぐらいの大きさまでうっていた。
500円から100万円のプライスである。
ばからしいので買わなかった。(ドイツ見聞録終わる)

前回の答え
 
フレデリック大王はサンスーシー宮殿内の一角に葬られている
 彼は生前こよなく愛したあるものといっしょに葬られた、それはなにかな?
   
それは、11匹の犬でした。王の横に11匹の犬の墓があるのです。

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