明治時代の遊び5

<あそび>

『ふるさと絵ばなし-仙北偏-(作者:平野長一郎)』より
第五弾は、著者の掲載内容を「自然との遊び」としてまとめてみました。
昔はどこもかしこも自然が豊富でいろいろと工夫をして遊んだものです。

自然との遊び
釣り遊び 針雑魚釣り-針雑魚は食料にならないが、よく釣れる雑魚で、タナゴとともに
子供達の釣りの対象にされていた。学名を「トヨミ」といい、珍しく水草で水中に
巣をつくり、卵を産んで孵化する。
普通の竹の先に、木綿糸をとおし、一番小さい針をつけて、餌のみみずがなくなれば、
めしつぶでも釣れた。
「置針つけ」-柳の枝に紡績糸と針をつけ(いわゆる置針)、それにヒルとかフトミミズを
つけ堰にかける。
 言わずと知れた魚釣りですね。
昆虫との遊び 「蛙」-学校の行き帰りの田んぼで捕まえては遊ぶ。皮をむく、蛙の口に線香花火の
先をかませて、火をつける。蛙は2,3歩跳んで花火が破裂して死んでしまう。
「虫」-かぶとむしやこくわがた(はさみ虫)、のこぎりくわがた(だいきり虫)で引張りっこ
やはさみっこして遊ぶ。
 昔も今もガキ大将はガキ大将。まあ、でも蛙ではあそばないか、今は。
蛍狩り 俗名「馬のつかな」という、背丈ほどもある穂の草を持って、蛍狩りに行く。この「馬のつかな」で
ホタルを落すのがいちばん安全。
静かな夕暮れ、「蛍こい、蛍こい、あっちの水はに〜がいぞ、こっちの水はあ〜まいぞ。
蛍こい、蛍こい。」と子供の歌う歌を聞きながら、子供たちが取ってきた蛍を水盤の石晶鉢に
放してチビリチビリと寝酒を飲んでいる。
 いい長閑な時代ですなあ。ゆ〜〜〜くり時間が流れてます。。

<=BACK